おたんじょうびおめでとう!! オタオタする君が愛しくて(不二) んー、冗談の通じないヤツだ(幸村) 美人の法則(平古場) お祝いページトップ あとがき 「ね、早く。」 薄く笑いながら彼女を見ると、眉を下げて心底困った顔をしている。 「だって、むりだよ不二くん…!」 紡ぎ出された言葉もほら、揺れている。 そんな君に与えてあげるのは微笑みだけ。 ごめんね、ワガママで。 無理なことくらい判ってるから、あと少しだけこの愉悦に浸らせて。 オタオタする君が愛しくて (今年は誕生日がないから、28日が1日に変わるまで一緒に居てよ) △戻 「幸村の誕生日、幸村が好きなものあげようか。」 「…じゃあ君を…「却下」 「リボン巻いて、『私がプレゼント!』とか。」 「誰がやるの?」 「君。」 「やるか!!」 「え、やってくれるのか?」 「意味違う!やる訳ないだろこの野郎の方に決まってんじゃん!!」 「ふぅ、全く……」 んー、冗談の通じないヤツだ (え、私!?) (常識的に考えて分かるだろう?) (…(すげぇマジっぽかったよ…!)) △戻 顔良し、スタイル良し。 口は悪いけれど、ダンスもテニスも出来る。 嘘みたいにきれいな指と、サラサラの金髪。 「これで凜がボインちゃんだったら、文句なしの美人さんなのに。」 「やーは頭おかしいんばー?」 理想の美人像を描いた紙を眺めて、溜息をつく。 ボンキュッボン、目はパッチリ二重か切れ長の一重、サラサラの髪は靡くほどに長く、…とにかくすさまじい美人である。 それに一番近いのは、よりにもよって異性のアイツ。 15歳ピチピチ・平古場凜(♂)を思い浮かべながら呟くと、冷えた視線が背中に刺さった。 相変わらず、黙っていれば素晴らしい美少年である。 凜の投げた言葉なんて構いなしに(だってもう慣れっこだ)、私は振り向いて断言する。 「そしたら確実に惚れる。」 「今は?」 ここで想定外の言葉を吐くあたり、流石だよトリッキーボーイ。 「だって凜ボインじゃないし。」 「惚れとけよ。」 それに対抗できる自分もどうだと少し笑うと、きれいな指が私の手首を掴んだのだった。 美人の法則 (やばい、惚れたわ) △戻