いつもは絶対かぶったりしないパーカーのフードが、今はありがたくて。

欲を言えば「ぅー」って口から漏れる嗚咽も吸収してくれればもっといいのに。




「てるてる坊主みてぇだぞ、。」

フードをかぶせた張本人がケタケタと笑う。

「なによぅ…」

なんて、自分ながら情けない声だ。
そんな私を見ると、ブン太ははぁ、と盛大に溜め息をついて

「すぐやむだろぃ」

と、私の頭をガクガクとゆらした。


「空は晴れてる、こんなでっけぇてるてる坊主がある。
 おまけに、そのてるてる坊主に念を送ってやってるイケメン君が隣に居るんだからさ。」


パーカーの狭い視界の中でも、ニィってつり上がった口元だけははっきり見えて。

それは悔しいながらカッコ良くて、

「自意識過剰」

と返すのがやっとだった。





明日と言わず今すぐに




(なぁ元気にしてやってくれよカミサマ!)







070623 はい、短いなコラ。 パーカーのフードって、真面目にあまり使いませんけど、どうですか?(聞くな 学プリ的な俺様ブン太かわいいですw