「冬でどんなに寒くても、眠くなんない?」
「冬眠作用?」
「かな。あー眠い。」


唐突な話だったが、言わんとしてることは判らなく無かった。
俺が同意の意味で頷くと、はゆっくりと首を振る。(きっと眠いからだ


「ニンゲンってさ、午後1時〜3時が2回目の睡眠…眠気のピークなんだって。」
「ふぅん。」


初めて聞いた。あぁでもそうかも。
昼飯の後はいつも眠い。






「だから寝ない?」
「風邪引かね?」

もういい加減、そういう言動にも慣れたけど。(最初の頃どぎまぎしてたのが懐かしい

ここ部室だし暖房つかねぇし。
風邪引きたいと思うようなテストも無いし。
それくらいなら教室で居眠りの方がマシだろぃ。



「んーそうだね。
 あ、じゃあさ。」



むぎゅっ



「これよくない?」


良くない。
効果音からも判る通り、は俺の首に飛びついた訳だが。
全然良くない。


「…襲っちまうぜ?」
「おやすみー」


精一杯エロい雰囲気を出そうと頑張ってニヤリ笑いしたのに、はそれ以上何も言わず俺の気も知らないで目をつぶった。

理性持たねーし。バカ。
どーすんだよ。俺男だぞ。判ってんのか。

腕を回してもいいものかとそろっと手を出して、引っ込めて。

だせぇ。結局また翻弄されてら。




にしても…子どもかよ。あったけーコイツ。
人間カイロなれんじゃねぇの。



あ、ねみぃ。






最終的に、まぁたまにはいいかと思って目を閉じた。



大葛藤の末



(結局寝てんじゃん。)(うるせぇ。)




080112 何か睡眠ネタ多い…! 眠いからでしょう。たぶん。