「雲雀も雨よわいよね。」


応接室の窓から、ザーザー降りの雨を眺める。


「うるさいな…頭に響く」


その、少しハシャいだ口調がムカつくんだけど。



「大丈夫。弱点は〜あぁるぅ〜だから!」
「ウザ。それ何の歌。」
「某ミュージカルだよ。」


止めない僕を見て、更に気を良くしたんだろうね。
お構い無しに次から次に雨の歌とか歌いだして。


雨の何がそんなに楽しいの。



「私は雨好きなんだけどなー。
でも、早くやまないと誰かさんが機嫌悪くて帰れないなー」


傘忘れたのは君だろ。
それで優位にたったつもり?



―もう許さない。



カーテンを閉めて、君を見据えて。


「雨より酷く濡らしてあげるよ。」




僕をからかうってのはどういう事か、きっちり判ってもらわないとね。





(UP07/03/08 執筆07/02/17 修正08/01/07) 戻る これほんとは今回の拍手で使うつもりだったんですけど、こういうの苦手な方がこまるな、と思ったので普通に載せちゃいました。 私はこの歌大好きですよ。