「雲雀さん夏服!」

「そうだけど何?」


訝しげな視線を受けつつも、溢れ出る感情は止まらない!

だってだって、この季節を待っていたのです!




練雲雀



雲雀さんがついにあの学ランを脱ぎ、半袖にベストというかっこに。


夏服ってステキだ!

雲雀君の白い肌が堪能出来る良い季節!

鎖骨のチラリズムとかたまんないよね!

黒い学ランからのぞく体も良かったけど、やっぱり夏最高!





一気にまくし立てて喋ると、雲雀さんは露骨に嫌な顔をした。


「うっとうしい。」

「浪漫ですから!」

「…そう。」


雲雀さんは付き合いきれないと言った具合で軽くため息をつく。

切れ長の目で、興奮してテンションの高い私の方を見ると今度は口をへの字にした。


「君、はだけすぎ。何ソレ。」

「暑いんです!ありえない!!」


そう、夏のデメリットはこれだと思います。

外回りをしている時に雲雀さんですら鎖骨にうっすらと汗を浮かべてしまうように、夏はとにかく暑い。

暑くて干からびそう。


でもボタン2個くらい普通だよ。

寧ろそれすらアウトなら私は学校にクーラーをつけることを要望します!



「ブラ見えてるよ。」

「いやん雲雀君のばか








 …ってうそ!うそだからっ!!!!」


呆れ顔の雲雀さんに軽い冗談を返すと、途端に変わる目つき。

第一これキャミの紐ですよ、なんて言っても聞いてくれなさそうな空気が流れてきた。

やばい。




「そんなに暑いなら」


少しひんやりとした雲雀さんの手が、私の手首をぐっと掴む。



「涼しい応接室で、たっぷりお仕置きしてあげるよ。」


そう言うと、雲雀さんは艶に笑った。






暑さでイライラ、君にクラクラ






全く涼しくなりませんでした。

刺激的な夏にご注意下さい。






080713 練雲雀:夏の雲雀のこと 何かいろいろぶっとびました。 こういう砕けた子書くの楽しいです。なかなか書かないけど。 言い言葉ですよね練雲雀。辞書で見つけたときに狂喜乱舞しました。 しかし久々の復活更新がこれか…