帰ってから昼寝しすぎたとか、夢中で携帯小説読んでたらめっちゃ悲しい話で落ち込んだとか、理由はいろいろあるんやけど、とにかく目が冴えて仕方ない。


寝返りを打ちながら何の脈絡もなしに彼のことをおもった。


アカン、ぐちゃぐちゃ考えてたら寝れんようになった。
夜の考え事、ましてや寝ながらなんて最悪の鬱コンボや。


ベランダの窓を開けると、梅雨だっていうのに冷気に満ちている。
そのまま背を預けて息を吐く。


うぇ、気持ち悪い。

多分携帯もそろそろ電池切れ。
そろそろ携帯買い換えんと、でもコレお気になんよなぁ。



あと4時間くらいで明日が始まってしまうと言うのに。
まだまだ今日が終わらない。
夜中の3時、空疎に耐える。



白石くんはもう寝てるやろか、寝てるに違いないわな。
この時間に連絡入れるなんて真似は、どんなに仲良うても出来へんから、私はただ彼をおもう。


白石くんは稀少な男友達のひとりで、私の好きなひと。
何に於いても完璧男。
人望あるし、出来る男やし、私が惚れへん訳がない。
高嶺の花って男に使ってもええんよな、まさにそんな感じ。
抱きしめてくれるなんて思ってへん。


笑いかけてくれるだけで頭わいてまうんや。
安い女。
前もろたガムの包みが未だに定期入れに眠ってんねん。


片思いくるしい、
頑張り方がわからんもん。

やばい、頭ガンガンしてきた。
夜中に携帯いじんの、コーヒー飲むんと一緒やもんな。
やらかした。気持ち悪さ増す。







いつの間にか寝てて、起きたら昼間。
オカンに聞いたら「体調悪そやったから」って言われた。おおきにオカン。

床に落ちとった携帯を充電器にぶっ刺す。
電源入れたらメール数件。大丈夫?って内容。
ウチ幸せもんやんな。
ちょっと癒された。


大丈夫って返して布団にダイブ。
悪友から、今日は白石くんがウチのクラスきたんに残念やったなとメール。
へこんだ。

明日は会えるやろか。
ごろん、うつ伏せになったら、たまたま立ててあった鏡の中の自分と目があった。
ひっどい顔や。確かに顔色悪い。


ちょっとでも心配、してくれたらええなぁ。

とことんご都合主義に、心配してくれてることにした。
弱音は胸のすみっこで押しつぶす。


明日はちゃんと学校行こ。
だって一目見るだけで、世界の色変わんねん。

薄れゆく意識の中で白石くんが笑っていた。






少女の唄




091024











白石出てこない…!!
何か独白系ってどうなんですかね。自分で言うかって話ですが。
書いててめさ楽しいんですが、目線女の子で、相手でないって…
まぁいいのかな。楽しいから。(…

っていうか季節が梅雨になってる、書いた時期がモロばれですね!
別に梅雨じゃなくても良いんですが、どうせなんで書いた時のまま載せときます。

最後の白石はご想像にお任せします。
ゆめかもしれないし本物かもしれない。