目についた、彼のあごにあるセクシーぼくろ。 少し近寄って ちぅ と口付けると、雅治は驚きながらも嬉しそうに顔をほころばせる。 破顔パワーだ。うぁぁかわいい。 「なん?」 「いや、ホクロ…いいなぁって。」 愛すべき特徴として存在するなら、どんなに良いだろう。 「いくつあるんだか、ホントに。」 ため息をつきながら自分の腕を見て、更にため息。 そういえばホクロってガン細胞の死んだものって言うけどどうなのかな。 そもそも何で黒いんだ。 なんて一人頭の中で脱線していたら 「じゃあ、数えてみるか?」 と、謎の提案。 「え?」 「1つめ。」 雅治は返事を待たずに私の手を取ると、ちゅっと右の小指に唇を落とした。 「ちょっ、まさはる!?」 突然の行動にうろたえる私の小さな抵抗にも、我関せずと言った様子。 「2つめ。」 今度は左の手首に。 「3つめ」 右の手の甲。 「4つめ」 左手首。 「5つ、6つ、7つ、8つ。」 頬に首筋に肩に背中に… 次々と落ちてくる唇。 「くすぐったいってば!」 「あ、バカ。判らんくなっちまっただろ。」 さっきよりも大きな声を出すと、むっと眉間にシワを寄せて不満気にこちらを見た。 「なっ…いいよ!」 何でそういう顔するかな。 思わずときめいてしまった自分が憎い。 数数えたって、面白い事なんて何にも無いのに。 「そうか? 総数知っとるんが俺とお前さんだけっつーのも、良いもんじゃろ。 沢山あるだけ、キス出来るし。」 トンっと私の首筋を突っついて、「それに、」と続ける。 「触れた部分が愛しくならん? これで嫌いにはなれんじゃろ。 俺は、のコンプレックスまで含めて全部好きじゃよ。」 雅治は大きな手で頬のホクロをもう一度かすめてから、ゆっくりと包み込むように抱きしめた。 本当にこの人話術巧みだ。この詐欺師。 そんな事言われたら、 「きらい、なんて言えないじゃない…」 照れ隠しに胸に頭を押しつけると、満足そうに強く抱きしめた。 嫌いなんて言えない。 て訳で全部ちゅーしちゃるけぇ、脱ぎんしゃい。 えぇ!?
070728 戻 ホクロ〜どうしてあるのかホクロ〜 気になりませんか。 多くない方すみません。笑 仁王にセクシーぼくろをつけたコノミセンセーはマジですごいと思います。 すごい惚れる。仁王に。(はいはい あー…仁王に会いたい…(ぇ