「これなーんだ!」 「…クレヨン?」 ブン太がずいっと目の前に突き出してきたのは、まごうことなきクレヨン。 あ、でも違うわ、ブン太書く部分触ってんのに手が汚れてない。 私の回答が気に入るものだったのか、ブン太はエヘンと胸を張って正解を述べる。 「落書き石鹸! 風呂でさ、壁やら体やらに落書きして遊ぶんだってよ。」 「卑猥。体を強調するな。」 「間違えたー」 「うっさい。クレヨン以外って言おうとしたの!」 私の屁理屈に「恥ずかしいのは分かるけどまぁそう言うなって、」と肩をポンと叩いて、ブン太は目を輝かせて言い放った。 「やってみよーぜィ!」 「くすぐったそうだからイヤ!」 即答。当たり前だ。 そういうのは子供のおもちゃ。何考えてんの。 今度の答えには不服らしく―まぁ提案否定したんだからそうだろうけど…―、口を尖らせた。 「だって少し太めの選べばさぁ、ナカに入れてヨく出来るし、細めのヤツなら何本か入れられるしよー」 「うわぁいマジ勘弁して!」 どうしてそこからそんな妄想が生まれるの!? てか落書きする気0! 「ほら、イロイロ種類あるぜィ?」 「てかもうバリエーション購入済みかよ!!」 手から溢れんばかりの落書き石鹸と笑顔のブン太に、早くも根負けしそうな私が居るのであった。 ← 081220 売場で見つけて仁王とブン太が盛り上がって買い漁った、とかね。 プ●キュアとかイロイロあるらしいッスよ。