「亮くん亮くん大ニュースかも!?」
「かもってなんだよかもって…」
「今日は亮くんと私の真ん中バースディなんだって!」
「は?」


部室に入ってくるなりは至極嬉しそうに笑い、理解不能な言葉を発した。

女子ってのはたまに判らん事を言うと思う。
いや、こいつの場合はたまにですら無いか。いつもだな。

「ねぇ亮くん、今失礼な事考えたでしょ?」
「え…いっ、いや、そんな事…。」


ぼんやりと考えていたら、不意をつかれてうろたえた。
何でこう無駄に鋭いんだ!

「あ、活字にするとヤラシイねソレ。」
「してんなドアホ!!」

しかも余計なチャチャ入れてきやがるし。

と会話すると、大抵漫才みたいになる。
実際楽しいし、こんなんでも実は気になってたりするし、複雑極まりない。




―ってあぁ、違った、今はそんな話じゃねぇ。


「で、何だよその…真ん中バースディ?って。」

仕方なくそれた話を元の線路に乗せてやれば、また花が咲いたみたいに明るく笑う。

「亮くんと私の誕生日の中間地点。」

は手帳を出し、俺と自分の誕生日を指し示して、最後に今日の日付に指を乗せた。

「ちょうど間って事。理解?」
「へぇ…女子ってそういうの好きだよなー」
「ステキな日が一日増えたでしょ?」
「増えねーよ。」

正直、話自体には興味が持てなくて軽く流す。
むしろこいつが乙女思考な方が意外だった。







「…じゃあ、今年からステキな日になるようにするから。」

は気に入らないと言った様子で少しむくれると、小さく息を吐いて俺を見た。


「だから亮くん、私と付き合ってくんない?」


そしての口から、さらりと吐き出された言葉。





「は?」




飲み込むのに時間がかかった。


「え、だから付き合ってくんない?」


いつものトーンで、まるで「シャーペン貸してくれない?」みたいな軽さで。

もうちょっと色気出せよとか何とかイロイロ思ったけど、
そんな軽い口振りとはウラハラな顔してる見てたら、どーしようもなく愛しさが沸いてきて。





「いいぜ」

なんて、答えちまった俺の方が確実に女子みたいなんじゃねぇかって気付いて笑えた。





真ん中バースディ






サイト開設おめでとうございます! お礼参りにやっ(殴)……基(もとぉッ・殴)……お祝い押しつけに参上しました☆( 何だこの茶番 何かイロイロごめんなさいです。 駄文なのはもう仕方がない。 宍戸ヘタレちゃったけど偽物だけど諦めて下さい! 意味の無い無駄な甘さを誇る私です。 でもそんなに甘くないか?相変わらず基準が判りません。 とにかく頼りにしてるよ劉さん!(コラ 愛してるよ!! お祝いの武君もありがとうございました!家宝にします。 これからも頑張って愛を綴ってください。 おめでとうござーましたの気持ちを込めて。 狭霧朋真