ダビデがちゃんがスキなのは、部内では既に公然のことなのね。


「今日こそ言っちまえよ。」

なんてバネは言うけど、実はダビデはシャイだと思うのね。
みんなからしたら(俺からしても)じれったいんだけど、まぁゆっくりやるしかないと思うよ。



「お、おい」
「ダビデ!おはよう!!」
「あ、あぁおはよう。」


「(行けダビデ!)」
「(あーもぅ何で後ずさってんのダビデはぁ〜)」
「(これじゃあ今日もダメだね。)」
「(ていうかデート以前に一緒に帰るのくらい頑張りなよね…)」
「「「(((あれじゃあ脈無しだよなぁ…)))」」」


みーんな何だかんだ言って心配症なのね。
ダビデは愛されてるのね!

ホントは俺、あの2人が両想いだって知ってるんだけど、それは言っちゃいけないと思うから。



「まーた言えなかったのかよー」
「ダビデ、男が足りないよ!」
「まぁまぁ、そう言ってやるなって。
ただ踏ん切りつかなかっただけだもんな、一身上の都合で。」
「サエさんも充分痛い…」
「まぁまぁ気を落とさないで。今日も僕らと一緒に帰ろ?」


容赦無いツッコミ(本人達は励ましのつもり)がダビデを凹ませてる。
逆効果なのね…

でも、窓の外には顔を紅潮させて緊張気味に部室に歩いてくるちゃんが見えてるのね。


あと一歩なのねダビデ。がんばるのね。






花咲くまであとわずか。







080920








いっちゃん視点ダビデでした!ヘタレマンセー!!
このシリーズを書こうと思ったのが2006年の12月でした。
そして3つは冬に書きあがったんですが、どうしても次のがうまく考え付かなくてお蔵入りしてた訳です。
夏になっていける気がしたので書き上げました!!
ホントはけんたろと亮も書きたかったんだけど今回は4人で。


↑って。もはやいつの話だ。笑
ようやく目途が立ったのでアップしました。
しかし2年前の話を最新作って言うのは無理があるな…!
何か心なしか書き方違って面白いですね。やっぱり。