「たーけしっ、」
いつも通り屋上でご飯。
それはとっても至福の時間。
なんだけど…
「ん、あぁ…」
「…何、元気無い?」
イマイチ覇気の無い返事。
「んー…」
微妙な顔されても判んないもんは判んないよ?
「な に ?」
「牛乳が…」
カルシウム摂取
ははぁん、なるほど。
そういう事ね。
最近並中では何故だか牛乳大ブームで(私の推理では武ファンの子達だ)よく売り
切れてしまうのだ。
武は牛乳と野球があれば生きて行けるって獄寺がバカにしてた気がする。
毎日飲んでるし、きっと相当好きなんだろう。
テンションの下がり加減も納得がいく。
でも落ち込む事は無いよ武君。
だって…
「じゃーん。何とちゃんは牛乳を買っているのでしたっ。
分けてあげるよ。」
私も好きだからさ、牛乳。
「え、マジ?」
途端光輝く武の目。
「うん。もうほとんど売り切れで500ml1本しかなかったからさ。ちょっと困って
た」
「やりッ!!」
あーあー嬉しそうな顔しちゃって。
こういう所可愛いよな、って思う私はつくづく甘い。
「―と言っても、分ける道具が無い訳ですが…」
そう問題はそこだったりする。
コップなんて無いし…
「え、いーじゃん回しで」
「は?やだ。」
「即答かよ…」
傷つかれてもイヤなモンはイヤです、恥ずかしいだろどう考えても!!
平然と言う武も武だと思う。
「あ、ストロー2本ある。」
カバンの奥底から発見。
しかも曲がるよラッキー。
「ー資源を無駄にするなよー」
お前こそぶーたれるなよー
「はいはい。あたしこっちね。」
少しだけ先を深めに曲げる。
武の言い分はかるーく流す事にして、そのままランチが始めた。
何の事無くいつも通りに食事が進む。
私がボーっとしながら牛乳飲んでると、武がぐいって手を引っ張って、自分のストロ
ーで自分も飲み始めた。
何をなさりやがるかこいつは…!
「―可愛いジュースとかならいいけどさ、2人で同時に牛乳飲むのはギャグじゃ
ない?」
飲むのをやめて武に渡す。
「が言ったんだろー」
「ちょっと位待てよ!!」
だから何で不服そうなんだよ!!
対応に困ったので武が返して来た牛乳をおもむろに口にする。
「あ、そっち俺のストロー」
さらっと言う武君。
「はがぁッ?!」
時既に遅し。
ぽとりと私の口から落ちるストロー。
「あ。」
もういやだ…
「あー…これで武とエンドレス間接ちゅー…」
「嫌がるなよそんなに。」
「むり…」
だから恥ずかしくないんですかあーたは。
ホント何考えてんの…
しばらく落ち込んでたら、武は不意に私の唇を塞いできました。
だから意味判んねぇよ!!
「ねぇ、せめて牛乳飲んだ後はやめよ…」
キスが嫌だとかじゃ無くて、嫌だとか言わないけど!
牛乳…もったりするから…
口の中がキモチワルイ。
そういう事平然とやってのけた彼は
「これで間接気になんないだろ?」
ニッて笑う。
ああむかつく。
そういう問題じゃ無いから!
…それに惑わされてる自分が一番困りモノです。
「もう君にあげる牛乳なんてありません。」
「口移しで貰うからいい。」
「いい加減にしろよ!!」
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私も牛乳大好きだよ武君!!(黙ってろ
一人でわが家の牛乳の9割を飲んでます。きっと骨太。
うちの武君は爽やか腹黒灰色甘策士を目指しています。(無理
きっとストローわざと相手の方に回しちゃうタイプだよこの子。
って思ったりしてます。管理人の個人的見解です。
頑張ります…!!
06/09/12
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