「「はくさい、はくさい」」


今日は鍋です。


「「ねーぎっねーぎっ」」


ただいま妹と近所のスーパーまでお遣いに来てます。


「「はっんぺん はんっぺんっ はっんぺん♪」」


暇なので(そして妹の機嫌取りに)鍋の具材を口ずさんで店内を回ってて、まぁ少し愉快な気分。


「「みっずなっみっずなっみっずなっみっずなっみっずなっ」」


ちょうど野菜売り場に着いた時、具材は椎茸だった。





「「しーたけしーたけしーたけしーたけしーたけしーたけ」」


声に出していて、ふとある事に気付く。


「しーたけしたけしたけしー」


うわぁお何気やまもとくんの名前になってるよこれ。


「んー?」


って何か居るーーー!!??


「や、山本くん?」


うわ、激しく幻希望なんだけど!!
やばいどうしよう!!


「よ、じゃん。
―妹?」


…当然リアルな山本君でした。


「あ、うん!」
「こんにちは!」
「おー、こんにちは。」


山本君はしゃがんで頭をわしゃっと撫でる。
いいな…、
って違う!!
どうしよう何喋ろう…

と思ったら先に話題を振ってくれた。


「何買いにきたんだ?」
「あ、えっと、鍋の具材…」
「あぁなるほど、椎茸か。」
「うん…そうなんだ!」


妹はそのあとすぐに、
「お菓子〜!」
と言って居なくなったから、うっかり二人っきりで、おしゃべり。

でかしたんだか居て欲しかったんだか…



「びっくりした。俺呼ばれてんのかと思ったから。」
「…ごめん。」


ていうかあんなマヌケな所見られるし洋服だってジャージにパーカーだしもう言 うまでもなくダメダメなんですけど。
神様は私にラブロマンス的なモノを与える気がないんでしょうか。


「しかもっぽい声だし。」
「あ、あは、びっくりだよね…」


たまにしか喋らないんだからそりゃびっくりだ。
でも私だって、ドキドキしてるんだから。あぁもう…


「まぁ確かに。―だってそうだといいなって思ったらほんとにだった訳じゃん?」
「え?」


山本君はふっと笑う。

「どーせだからさ、そのまま名前で呼んでくれよ。」






「おねーちゃーん、あたしお菓子これがいー!!」


パタパタと走って妹が戻ってくる。
そして返事しない私の顔を見て、妹は言う。



「おねーちゃんどうしたの、お顔がトマトみたいよ?」


と。






ときめきは野菜売り場で




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06/11/11


復活部屋へ



ほんとにたけしになるんですって!!
ちょっとアクセント違うけど、思いの強さでカヴァー出来ますから!!(何

お鍋が美味しい季節ですw