「武はうーん…犬?」


ツナの家でたまたま二人きりになった―っていうのもツナと獄寺が飲み物買いに行ったからなんだけど。




そんな訳ですげぇどぎまぎしてたらから視線を感じて。

余計緊張したってのに、出てきた言葉が突拍子もなさすぎるもので、更に驚いた。



「犬?」

「いやー、犬は獄寺が居るじゃん。」


聞き返したのを返事だと思ったのだろうか、そのまま話を続ける。



「いや、だから、」

「ツナは草食動物って言われてたしシマウマかなぁ。

 あ、でもパンダかも。肉食だけど。

 実は強い感じだし、白黒ある辺りもピッタリじゃん。」



どうやら当てはめをしているらしい。

俺の問いかけも耳に入らないまま、ウンウン唸りながら次々と名前と動物をあげていく。












「骸君は蝶?」

「何で?」

「変態するから。で、お兄さんは獅子でディノさんは馬っしょ?」

「…なぁ、俺は?」


仕方ないのでしばらく話を合わせてみた。相手にされないの寂しいし。

それらは確かに納得の行く組み合わせだけど、でもやっぱり何だか面白くない。

俺が相づち打っても、結局は一人の世界じゃん。


「うーん、そうなんだよー。ピンとこないの。

 牛っぽいかなーとも思ったんだけど、そこはホラ、本物?居るし。」


が通りかかったランボを持ち上げる。

「ガハハーランボさん牛だもんね!」と言いながらはしゃぐさまを見て、5歳児だなぁと思う。羨ましくも、見下ろしながらも。







「なぁ、」


ランボと遊ぶのが楽しくなってきたのか、くすぐったり抱きしめたりと俺にも見せないような顔(あれを母性って言うのか)をするから、また面白くない。

ランボと遊ぶのを見てるより当てはめの方がまだマシだと駄々をこねると、はランボを膝に乗せ、


「うーん、武と雲雀さんは得体が知れないから宇宙人ってことで。」



と、どうでも良さそうに言い切った。




「えぇ!?」






そんなのありかよ






(じゃあ赤ん坊は?)

(え、リボーン君はリボーン君でしょ?)

(…)














Thanks 2nd Anniversary!
いつもありがとうございます!
FlyingToy 狭霧朋真