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初めてきた手紙に書いてあったのは、メアドに電話番号に―



「どういう事か説明しんしゃい。」
『何がー?』

電話越しに聞こえる声はどこか楽しげで、えりこの思惑通りになった事が伺える。

「お前、神奈川に住んどるなんて言わんかったよな。」
『びっくりすると思って』
「わざとか?」
『ザッツライ。
 だって私、初めから立海知ってたんだ。』
「ったく…何ニヤニヤしとるんかな、とは思っとったが…
 自分から手紙書く言うたんもそういう理由か。」
『うん。』

ちなみに他の立海の人は知ってるよ、なんて。

「すっげぇ焦ったんやぞ、」

踊らされとるな、俺。

『散々いじめられたし、これくらいはせんにゃと思って。』



駆け引きはまだ終わらない。




『えへ、やっと一勝かな。』

誇らしげな顔まで容易に想像できる。
けどな、

「今、お前さん家ん前やから。」
『はァっ!?』


勝ち?何言っとる。
俺はまだまだ負けてやらんよ。


窓を開けはなって目を丸くするえりこに、微笑みかけた。




071228